●アリタリア航空、会社更生手続きへ−運航継続、日本路線は通常通り(現在) |
アリタリア航空(AZ)は8月29日付けの取締役会において裁判所に破産宣告を申請し、会社更生手続きに入る決定をした。AZは以前からエールフランスKLMグループ(AF・KLグループ)が買収を提案、AZの労働組合がリストラ案に反発、同意を得られないなど、交渉が難航していた。報道によると、AZは採算部門と不採算部門とに会社を分割、イタリア国内の投資家を中心としたグループが引き受け母体となるほか、AF・KLグループも少数株主として参画するといわれている。 なお、日本路線の運航については、成田国際空港、関西国際空港とも現在のところ通常通りの運航をしている。AZは公表した文章において、「2008年7月31日の時点で、債権者通知等による差し止め命令、あるいは営業を停止するような供給側の影響もない」とし、顧客と供給側との商業的関係は維持するとして、営業活動を続けながらの再生を行うことを説明している。 |
2008.09.01 |